2012年05月22日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナーPart15 第2回(2012年5月)セミナー報告

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セミナー報告

『建築家と考える自分らしい住まい』〜 自分にとっての豊かな空間とは 〜
日程:2012年5月16日(水)18:15〜20:00
場所:LIXIL GINZA 8Fセミナールーム

講師:鈴木利美 (ダンス建築研究所)/高安重一 (アーキテクチャー・ラボ)
コーディネーター:中澤克秀(中澤建築設計事務所)

第1部では「どのような経緯を経て実現したか」をテーマに、講師の方がそれぞれ1軒の家に絞って、依頼のきっかけから設計時のやり取りをとおして、いかに『世界に一つだけの住まい』になっていったのかを紹介しました。その後、建築家が提案したことに対しての建主の反応や苦労した点等をコーディネーターから質問し、ディスカッションしました。

休憩を挟んで第2部では「こんなこだわりがある」をテーマに、幾つかの家の、その家ならではのこだわりが、やがてはオリジナル性を発揮した事例をそれぞれ数件、紹介しました。後半は受講者から質問を受け付けました。事例に対するピンポイントな質問や休み時間も図面を書いて質問した人もいたりして、受講者の熱心な姿を見てうれしくなりました。

なるべく退屈しないように、前半後半で切り口を変えて進めたことで、講師の方は準備が大変でしたが、それなりの手ごたえもあり良かったと思います。

●次回は6月6日(水)18:15〜 SUMAIセミナーPart15 第3回セミナー 『リフォーム再考』が開催されます。是非御参加下さい。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/sumai_part15.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:中澤克秀(中澤建築設計事務所)記


JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2012年04月23日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー PART15第1回(4月)セミナー報告

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LIXIL:GINZA SUMAIセミナー Part15
第1回(4月)セミナー報告

2012年 SUMAIセミナー 建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart15 

第1回 「住まいづくりの醍醐味と楽しみ」?建築家と考える住まいづくりの本当のところ?




2012年4月18日(水)18:15〜20:30 於 LIXIL:GINZA 

講師:濱田昭夫、桜本将樹。コーディネーター:湯浅剛



第一回目の受講者はやや少なめの9名。まず私(湯浅)から、「建築家」と「建築士」の違いについて、またハウスメーカーや工務店と、建築家との家づくりのシステムや立場上の違いなど、基本的な説明を行いました。

 セミナー前半は、桜本将樹さんが「会話の中から生まれる住まいづくり」というテーマで、住宅実例を交えながら、建築家との家づくりがどのように進行するのか、また建主との会話の中から読み取る本質的な要望や、それに対する豊かな発想、デザインについて説明をされました。夢の実現に向けて、過程を楽しむことや、建築家と建主との「本音を言いあえる」信頼関係を築く事がとても大切だというお話には、ひじょうに共感を持ちました。
 セミナー後半は、濱田昭夫さんが「素材と材料から始まる家づくり/生活の違いで生まれる住まいづくり」というテーマのもと、7寸角の栗の大黒柱を採用する経緯を交えながら、「こだわりの素材選び」と、躯体として見える「木の骨格づくり」が、とても大切であるという説明をされました。また、居心地の良い住まいをつくるためには、建物だけでなく敷地全体をデザインすることが重要であり、建築家は、建て主の希望をそのまま取り入れるだけでなく、しっかりとキャッチボールをしながらも、自由な発想で、思いもよらない解決策を見いだし、新たな提案を行うことが必要ではないか、というお話は、建築家の基本スタンスを示すものだなと感じた次第です。

建築家の立場や役割について、参加者に少し理解を深めてもらったのではないかと思います。



●次回は5月16日(水)18:15〜 第2回「建築家と考える自分らしい住まい〜自分にとっての豊かな空間とは〜」が開催されます。是非御参加下さい。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20120516.html

JIA関東甲信越支部住宅部会 市民住宅講座WG:湯浅剛(アトリエ六曜舎)

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2012年04月10日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー 特別セミナー(3月)セミナー報告

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SUMAIセミナー報告

2012年3月10日(土)

特別セミナー「建築家に本音で聞こう!〜住まいにまつわるお金の話」



講 師 : 鈴木理巳氏(鈴木理巳建築計画所)、寺山実氏(寺山建築工房)、 湯浅剛氏(アトリエ六曜舎)、高橋隆博氏(アトリエ秀)、下田仁氏(下田設計)、進行役:蜂須賀章子(LIXIL)



3/10LIXIL:GINZAにおいて、特別セミナー「建築家に本音で聞こう!〜住まいにまつわるお金の話」を開催しました。日頃のセミナーは、水曜の夜に開催していますが、今回は、土曜の13:30から開催し、17名と多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。



通常は3名の建築家によるセミナーですが、特別セミナーとして、30代・40代・50代・60代と幅広い年齢の建築家5名に講師として参加いただきました。



まずは「住まい全体のにどのようなコストがかかるか」について鈴木氏に実際の2物件を例に上げお話いただき、次に「建築家に依頼すると、建築家はどのようなことをしてくれるのか」その役割について、寺山氏にお話しいただきました。設計監理をするのは勿論ですが、工務店から出てきた細かい見積内容を1つ1つ精査し、予算内に納まるように代替品のご提案などもしてくれるということにも、とても頼もしく感じました。

またいつから設計料が発生するのか、設計料はいつ払うのか、途中で仕様に変更があった際はどうなるのかなど、なかなか聞けないことを伺うことができました。



後半は、実際に5名の建築家の実例を見ていただき、最後にその物件の坪単価・設計料をお一人づつお話しいただきました。坪単価に含まれる内容が、業者様によっては別途になっているものがあるので、価格だけで判断せず、よく内容を見比べる必要があることなど、参考になりました。



今回は、お金にスポットを当ててのセミナーでしたが、日頃疑問に思っていたこともたくさんあり、建築家の皆さんに様々なお話をしていただき、ともて参考になりました。(蜂須賀章子)





●次回は4月18日(水)18:15〜 PART15 第1回セミナー「住まいづくりの醍醐味と楽しみ」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20120418.html

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2012年02月14日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー 第4回(2月)セミナー報告

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LIXIL GINZA 「SUMAIセミナー」Part14

第4回「住まいづくり体験談」〜住み始めてからのエコハウス〜

2012年2月8日(水)18:15〜20:00 LIXIL:GINZA

講師・近畿支部建築家 栗林賢次(栗林賢次建築研究所)+ 施主・本橋勝様(材木店経営)、 建築家 金田正夫(無垢里)+ 施主・泉谷典彦様(写真家)寶田とし子様(治療家)、進行役 林秀司(アトリエ塊 )のメンバーにて体験談セミナーを開催しました。二人の建築家が設計したユニークなエコハウスの説明と実際に数年間住んでみての感想をお聞きしました。来場者は35名でした。

「飯能の家」
栗林さんが考えたエコハウスを簡単に説明すると、徹底的に高気密化することで熱ロスを最小化する。熱交換型の第一種24時間換気により家中の空気をくまなく撹拌することによって、家中を均一の温熱環境にする。日光のダイレクトゲインと日常生活で生じる生活熱を活かすパッシブソーラーハウスです。

(1)熱交換型第一種換気を採用した理由
   ・第三種換気の場合、排気とともに熱エネルギーも捨ててしまうのがもったいない。
   ・必ずどこかでショートサーキットが発生し換気されない部分ができてしまう。

   ・室内が負圧になる。
   ・熱交換型第一種換気で熱エネルギーロスを減少させる。
   ・給排気ルートを計画することにより、家中くまなく換気をする事ができる。
   ・給排気がバランスし、室内が負圧にならない。

(2)基礎断熱する事で床下スペースを室内側に取り込み床下を給排気ルートとする
   ・室内に給気された空気は最終的に1階の床下を通り換気扇を通って外部に排気する。この時熱交換して給気側に熱を渡す。
   ・床下が負圧になるため、室内に埃が入らない。
   ・基礎コンクリートに蓄熱する。
   ・床がほのかに暖まり、ひんやり感が緩和される。

(3)大掛かりな設備に頼らない
   ・大掛かりな設備は数年後には旧型化し効率が落ちる。またメンテナンスに費用がかかる。
   ・高気密化によりダイレクトゲインと生活熱を無駄にしないので、エアコンを使用した場合でも、最小限の使用ですむ。

(4)施主の証言
   ・ガラス面積が大きいので不安もあったが、冬の朝で室温が北側の洗面室で15度Cあり寒さを感じない。
   ・エアコンも使用するが、断熱性能と気密性能が高くエネルギー代が建替え前と比べ半額以下となった。

「楽暮粋荘」
金田さんが考えたエコハウスは低気密高蓄熱のエコハウス。

(1)木造軸組の伝統工法により室内は無垢の木をふんだんに使用し、壁には小舞土壁を使用。ダイレクトゲインと薪ストーブの熱を無垢の木と土壁に一旦蓄熱し、そこからの放射熱により柔らかい暖かさを得るように考えられている。

(2)南北の開口面積を同一にし、南北の通風と吹抜けを通して上昇気流による風の流れを生じさせる。

(3)置き屋根による遮熱効果
   ・蔵など古民家の屋根に使われてきた置き屋根を応用し、夏の日差しをさえぎる。

   ・これにより室内の天井の温度が外気温以上に上がらないという結果が得られた。


(4)蓄熱効果
   ・日中の余剰熱を土壁に蓄え、夜間に放射熱として活用する。
   ・日中は壁面温度よりも室温が高く、夜間は室温より壁面温度が高いことから、土壁が日中蓄えた熱を夜間に放出している事が実証された。

(5)施主の証言
   ・外出から帰っても煖房を消し忘れたかと思うような、ほのかな暖かさを感じる。

   ・放射煖房なので室温を上げる必要がなく、快適な暖かさが得られる。
   ・大きな吹抜け空間と無垢の木を多用していることで邦楽のミニコンサートでは演奏者から音響がすばらしいと評価された。

まとめ
ふたりの建築家が考えたそれぞれのエコハウス。一方は高気密+熱交換型換気システム。もう一方は土壁と無垢の木に蓄熱+自然の通風というように考え方が対照的にみえますが、設計の工夫によって自然の力である太陽光や通風を利用しソーラーパネルのような大きな設備を使わずに省エネルギーを実現しているところでは通じるところがあります。エコが目的なのではなく、より小さなエネルギーで気持ちのよい住まいをつくることが大切ということを改めて考えさせられました。

住宅部会市民住宅講座WG:林秀司(アトリエ塊)


●次回は3月10日(土)13:30〜 特別セミナー「建築家に本音で聞こう〜住まいにまつわるお金の話〜」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20120310.html


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2011年11月13日

LIXIL:GINZA SUMAIセミナー 第2回(11月)セミナー報告

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LIXIL:GINZA SUMAIセミナー Part14

第二回 トークイベント ?私たちが震災から学ぶこと? 報告



2011年11月9日(水)18:15~20:00 LIXIL:GINZA

講師・建築家:大川直治(大川建築都市設計研究所)、湯浅剛(アトリエ六曜舎)進行役プランツスタイリスト:井出綾(ブケ ド ソレイユ)のメンバーにて、トークイベントのセミナーを
開催しました。



今回は?私たちが震災から学ぶこと?という大きなテーマを、住む、暮らす、という視点を大切に、家の役割を改めて考えて行こうという事で進めていきました。



進行役の住まい手代表、井出が以前より思っていた事、震災以降より考える事となった事項を、「家」づくりや「町」づくりの事例を通して二人の建築家からの提案を頂きました。

大まかな内容は

1. 家族の絆やコミュニケーションの大切さ。家、街へとつながる「コミュニティー」の重要性を考える。

*家族の気配が感じられる家づくり

* プライバシーも持ちながら顔を合わせる導線

*外に向かって閉じすぎない

* 樹木や草花などの緑の効用

などを、家づくり、街づくりに生かすことで、核家族化した現代にコミュニケーションの機会を作っていくことが出来るということ。

2. エコロジーと「暮らし」の意識について。ソフト面とハード面から出来ることはなにか。

* 電力問題が大きな問題であるが、根本を考えることが大切

* 箱(建物)の質を高めることで長く住める家を作る

* パッシブな家づくりで、自然の力を最大利用する家を作る

* 住まい手が無理なく楽しめるエコの意識を持つこと

などから、太陽光発電などのアクティブなエコと自然素材を生かすパッシブなエコをバランス良く考えることを提案。

3. 家づくりに参加する=自分の家を良く知ること、という原点。

* 耐震面、安全な場所、などの確認の必要性

以上の大きな3つのくくりから、実例を拝見しながらお話し頂きました。



これらは、震災と離れた所でも、普遍的に考え、取り組んでいくべき本来の「暮らし」というものであると言うことを、震災、そして今回のセミナーを通して改めて考えました。

個人的には、「パッシブ」という考え方にとても共感を得、人も自然の一つであることを忘れてはいけないと深く思いました。

そして、家は私たちにとってかけがえのない「住処」であり、愛されるものであることが、忘れてはならない事であると再認識しました。



質疑応答では、テーマから、実質面の話を聞きにいらした方もいましたが、次回のセミナーでその内容に入っていく、導入になったかと思います。



愛着のある家づくりを皆さんが出来ますように。



2011年11/9 トークイベントを終えて  井出 綾





●次回は12月14日(水)18:15〜 第3回「今こそ問われる住まいの安全〜家ってなんだろう〜」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110928.html



JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
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2011年07月21日

INAX:GINZA SUMAIセミナー 第4回(7月)セミナー報告

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2011年 SUMAIセミナー 建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart13 
第4回 「多世帯で暮らす魅力再考」ー形式だけでは語れない多世帯住居ー


2011年7月20日(水)18:15〜20:30 於INAX:GINZA 
講師:河辺近、青井俊樹。コーディネーター:郡山毅のメンバーにて開催されました。



台風の接近で開催すら心配されるなか、申し込まれた殆どの方々に参加していただき、「家族」と暮らすことへの関心の高さを再認識いたしました。また3月11日の東日本大震災以降、「家族」「結婚」「絆」への意識が微妙に変化していることも影響しているのかもしれません。
講師の河辺さん、青井さんにそれぞれ3例の実例を通して、形式に捕われない個々の家族に即した自由な住まいづくりについて語っていただきました。
家族それぞれの思いをいかに引出し、咀嚼し、住まいという形にしていくのかという核心に触れることができなかったのはコーディネーターである私の力不足。今後への反省点です。

●次回は8月24日(水)18:15〜 第5回「食事や料理を楽しめる場づくり〜行為から考える住まいづくり〜」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110824.html




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住宅部会市民住宅講座WG:郡山毅(郡山建築設計事務所)
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2011年06月18日

INAX:GINZA SUMAIセミナー 第3回(6月)セミナー報告

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2011年 SUMAIセミナー −建築家と考えるこだわりの住まいづくりPart13−「第3回 特別企画トークイベント〜住まいづくりとお金の話」 
2011年6月15日(水)18:30〜20:30  於INAX:GINZA
講師・建築家:庫川尚益(くらかわプランニング設計)、宮島亨 (V建築設計室)進行役:沼尻玲子(フリーライター)のメンバーにて、セミナーを開催しました。
今回は見えにくい「建築費」について、一般の立場である進行役の沼尻から、現実的な予算や実質コストとこだわりの幅について、建築家に率直な疑問や意見を投げかける新しい試みのセミナーとなりました。前半では「自由なプランを求めて建築家へ依頼する=高い」という方程式ではないというお話となりました。建築家との深い対話をもつことにより、目的意識がはっきり見え、結果的にコスト削減につながることになるとは夢にも思わず、入り口から敬遠してしまう人も多いそうです。建築に限らずオーダーメイドの「もの作り」という特別な行為は、まだまだ敷居が高く一歩進めない方が多いようです。特に人生をかけた家づくり″を建築家へお願いするという事に対しては、金額面においても想像ができず身構えてしまう方が殆どではないでしょうか?

海外では小さな頃よりコルビュジェやフランクロイドライト等、有名建築家の名前や作品に触れて語り継がれるシーンがあり、人々の会話の中に建築に関する話題も自然に出てきます。家に対する興味関心のレベルが高く、ホームセンターで様々な木材や工具を揃えてはガレージライフを楽しみ、好みの色のペンキを塗るなど手作りの積み重ねを楽しむ文化が根付いています。一方日本では建築の専門を志す人以外に勉学の場において「建築」を教養として学ぶ機会が少なく、いざ建てる機会に恵まれても土地代が高いために、住環境に対する目線が「現実的な部分(コスト重視)」になりがちです。世界で活躍をしている日本人建築家も数多く、素晴らしい建築が数多く存在する日本の文化をもっと知る機会をと願ってなりません。そのような背景を受けて「少しでも皆様のお役に立ちたい」と考えている建築家と、家を建てたい人との温度差について先生方にお話を伺いました。

庫川さんは、「おしながきや相場の見えない飲食店には入りにくいように、価格の見えない世界は誰もが不安要素を抱くのは当然のこと。しかしながら、建築家の本来の役割は、メニューを全面に出してサービス精神を持ち、お客様のご要望にお応えしてくことなので、業界全体のイメージを変えて行く必要がある。」と語られました。宮島さんからは、「どんな些細な事でも、まずはご相談に応じる姿勢でいる事を知ってほしい。」「建築家と施主様との相性はとても重要。竣工後も長いお付き合いになるので、じっくり慎重に時間をかけて決めてほしい。」とアドバイスを頂きました。実際に難しいご相談を受けたこともあったそうですが、そこに耳を傾けていくことは建築家の喜びでもあり、頼まれた側の存在意義が生まれると言う事なのでしょう。

現代社会ではインターネットで沢山の情報を入手することが可能ですが、高い技術と能力を身につけるための研鑽を積んだプロの意見に耳を傾けることは、大切なことと改めて実感しました。門戸は開かれているので大いに活用していくべきとお聞きして、安心された方も多かったのではないかと思います。

後半は宮島さんより、今回のテーマでもある具体的なコストの疑問についてお話がありました。お見積りが発生した時点で初めて「お金」と向き合う場面が出てくるのですが、一般人には聞きなれない項目や用語がずらりと並び、合計金額を見ただけで高い・安いと判断をしてしまいがちです。工事費・設計料・監理料といった金額が妥当なコストなのかどうかを見極める方法、削減できる部分は何処なのか、報酬額の算出方法についてもじっくり解説して頂き、理解が深まる時間となりました。参考例としてコストを下げる提案と、若い世代を中心に話題になっているローコストな家づくりの実例についても語って頂きました。庫川さんより、「削ってはならない費用、省くべきコストはそれぞれのライフスタイルによって変わるもので、一様にこれは必要・不必要とはいえない。最初は数字に惑わされず本質を見て進めて行くことが大切。その次に具体的な削減に入って行くプロセスを大切に。」とお話を伺いました。

最後の質疑応答のお時間では、参加者の方々より大変興味深い質問が上がりました。「具体的な計画はなくても、将来に備えて相談に乗っていただけますか?」「建築家は年間どのくらいの軒数に携わるのでしょうか?」「今、業界全体で注目をされている高気密・高断熱と換気システム導入の流れは今後も続いていくのでしょうか?」等、レベルの高い質問に感心しました。終了後、先生方より「建築に興味をもたれ、前向きに取り組まれている姿勢は大変嬉しい」と感想を頂きました。大切な住まいづくりの根本でもある、「家を建てたいという本質的欲求部分=家を建てる目的=豊かさの追求を見失わない」ことが、上手な家つくりのコツであると大変勉強になりました。金額ばかりにこだわらず、本当に建てたい家を追及することが、究極の無駄を省いた理想の家つくりなのではと発見ができたセミナーでした。(フリーライター 沼尻玲子) 



●次回は7月20日(水)18:15〜 第4回「多世帯で暮らす魅力再考〜形式だけでは語れない多世帯住居」が開催されます。

http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110720-2.html



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2011年05月27日

INAX・SUMAIセミナー5月『住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家とのすまいづくり』セミナー報告

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INAX GINZA・SUMAIセミナー5月「住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり」のセミナー報告
SUMAIセミナーPart13 第2回 『住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり:2011年05月18 日(水) 於: INAX GINZA

今回のSUMAIセミナーは、このセミナーが始まった時から続いています人気のセミナー「住まいづくり体験談〜建て主に聞く!建築家との住まいづくり」です。
このセミナーは、実際に建築家の設計で自宅を建てた建て主さんに出席していただき、設計した建築家と共に家づくりのお話をしていただくセミナーです。
今回も、落合雄二(建築家・U設計室),湯浅剛(建築家・アトリエ六曜舎)と建て主さんの二組に出席いただき、司会&コーディネーター:大川直治(大川建築都市設計研究所)によりセミナーを行いました。

最初は、建て主さんが家を建てようと思った切っ掛けと設計を建築家に依頼しようとした理由、そしてどのように建築家と出会ったかをお話しいただきました。初めのご家族は、希望する家のイメージがご夫婦ともはっきりしていて、土地が決まる前から雑誌やネットで200組くらいの建築家を検討し、イメージに有った建築家を絞り込み、実際に会って決めたとのことでした。その後土地探しにも建築家の意見を聞いて探したとのことで、明快な生活と家のイメージのもと家づくりが始まったとのことでした。

もうお一人は、建築プロデュース会社に依頼し設計コンペの後、建築家を決定した場合でした。
やはり、希望する家のイメージがはっきりしており、そのイメージに近い建築家を選んでコンペを実施したとのことでした。

その後、建築家は建て主さんの要望をどのように受け止め、実際にどのように完成したかを、映像を含めながら建築家自身により説明をしていただきました。
建て主さんの希望を実際に形にしてゆく段階で、多くの住宅を設計している建築家のアイデアを引き出しまとめあげた住まいへとなってゆく姿が見えるようでした。

後半は、建て主さんと建築家との設計の進め方、要望の伝え方やコスト調整などを、実際の家づくりの経過を追って、印象深かったこと中心に話をしていただきました。たまたま二組とも建築やインテリアに関係するお仕事をしており、ご自身の実体験より、口を出すところと任すところをうまく使い分けて行ったとのことで、建築家としてもやり易かった建て主さんだったようです。そして気になる設計料も公開してもらいましたが、建て主さんからは設計料は全然高くなくむしろ安いくらいであったとのコメントでした。。

今回の二組の建て主さんは共に、はっきりした家づくりの希望やイメージを持っており、それを実現する為には建築家との設計が一番と結論づけたとのことでした。また、イメージに合った建築家を適確に選ぶことにより、建て主と建築家との良好な関係を保ちながら建築出来た理想的な事例でした。建築家選びにも多くの精力をかけた結果が、良い結果となったかと思います。

セミナー参加者はあまり多くはなかったですが、楽しく家づくりが出来た事例をご紹介出来、これから家づくりをする方に参考になったかと思います。

来月は6月15日(水)第3回セミナー『トークイベント』 〜 住まいづくりとお金の話 〜
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http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110615.html

住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)
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2011年04月25日

建築家と考える住まいづくり2011 第1回(4月)セミナー報告

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建築家と考える住まいづくり 2011年度 4月 セミナー報告
「始めての家づくり・どこに依頼する?〜建築家に期待すること不安なこと」2010年4月16日(土) 於:新宿OZONE

今年で16年目を迎えるOZONEのセミナーですが、本年度の第1回目をコーディネータ:大川直治、講師:濱田昭夫、中澤克秀で開催しました。

1995年の阪神大震災をきっかけに「これから家づくりをする方がたに正しい知識を伝えよう」と始まりましたこのOZONEでのセミナーも、15年を経てまたも東日本大震災と言う災害を体験することになりました。被災された方がたには、心よりお見舞い申し上げます。

今回のテーマは家づくりにあたって、依頼先としての工務店・ハウスメーカー・建築家の特徴を挙げて、違いを整理することにありました。昨年に引き続き、セミナー参加者に参加型のセミナーを体験していただく為、「総合」「性格」「お金」「設計」「施工」のカテゴリー毎に簡単なYES・NOチャートを作成して記入していただき、ご自分の思いを確かめながら聞いていただきました。

それぞれのカテゴリーでは参加者の方のチャートの結果が、完全に分かれる場合と、一つにまとまる場合との2極端な結果が印象的でした。各カテゴリーに付いて、ハウスメーカー・工務店による「設計施工」による家づくりと、建築家による「設計+施工」の違い、特徴有る敷地の設計対応や相見積りによる工事費用の検討、建築家による安全な建物への取り組みなど、それぞれの業種の特徴を説明してゆきましたが、その都度会場より質問などの反応があり、参加型セミナーの一つの成果を見たように思いました。

セミナー時間が1時間半で、少し短い感じがしましたが、セミナー後のアンケートも好評でした。セミナー開始前にも震度4の余震が有り、不安な状態の中お越しになった参加者の皆さまありがとうございました。

次回は5月28日(土)に第2回「建て主の私が希望する我が家〜我が家の夢・希望・要望 上手なまとめ方、伝え方」が開催されます。
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110414.html

JIA関東甲信越支部住宅部会HP  http://www.jia-kanto.org/jutaku/
住宅部会市民住宅講座WG:大川直治(大川建築都市設計研究所)記
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INAX・SUMAIセミナー4月『住まいづくりと建築家の役割』セミナー報告

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4月20日 INAX:GINZAにてINAX SUMAIセミナー 建築家と考えるこだわりの住まいづくり Part13 第一回が行われました。
テーマは『住まいづくりと建築家の役割』 〜建築家の実像にせまる!〜
まず最初に、【建築家住まいづくりを依頼するときに期待すること9項目(三択式)】【建築家住まいづくりを依頼するときに不安・心配なこと9項目(三択式)】のアンケートを19名の一般来場者と参加した5名の住宅部会員の建築家に配布し、その後セミナーに入りました。前半は創アトリエの今井均さんに−住まいづくりに求められる建築家像ーの副題で、建築家は単なる設計者ではなく、不測の事態、社会に与える影響、将来への深い配慮が求められていることをコルビュジェの例を挙げながら一般参加者にもわかり易い語り口で話をしてもらい、後半の高橋隆博さんには ー依頼主が期待する建築家像ーという副題に沿って、依頼主の住まいづくりに対して建築家がどう向き合い、何をお手伝いしていくのかを具体的に話して頂きました。セミナー中に配布のアンケートを集計し、その結果からみえてくる、例えば設問の「魅力あるプラン」への期待度や「設計料が高そう」「敷居が高く意志の疎通が心配」などの不安度について参加者と話合いを行いました。既に建築家に依頼して家を建てたある一人の参加者から「最初は設計料は高いと思った。でも終わってみるとその考えは変わった」などの意見が出ました。

前半の建築家概論的な内容と後半の実務編という組み合わせでとてもメリハリのある内容を聞いた後、アンケートから見えてくる、依頼主側の期待と不安、建築家が想像・イメージしている依頼主が持つであろう期待、不安との微妙なミスマッチがわかる面白い試みのセミナーになりました。


来月は5月18日(水)第2回セミナー『住まいづくり体験談』 〜 建て主に聞く!建築家との住まいづくり 〜
JIA関東甲信越支部住宅部会HP
http://www.jia-kanto.org/members/event/event_m/lecture/bukai20110518.html

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住宅部会市民住宅講座WG:鈴木 理巳(鈴木理巳建築計画所)
posted by 住宅部イベント at 14:33| SUMAIセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする